カードローンと一口に言っても、銀行カードローンと消費者金融カードローンの2種類あるのはご存じかと思います。
では、どちらがおススメなのでしょうか?
これは、どういう目的でキャッシングしたいかによって違ってきます。
消費者金融は審査スピードが早く、即日キャッシングに向いています。
またネット(スマホ)での送金サービスも充実しています。一方で、金利はやや高めです。
銀行カードローンには、銀行ならではのブランド力・安心感があります。また金利も低めです。
一方で、審査スピードがやや遅いのと、審査がやや厳しめです。
このように、消費者金融と銀行カードローンで、それぞれの強み・弱みがあります。
以下では、消費者金融・銀行カードローンの、それぞれの強みを挙げました。
消費者金融の強み | 銀行カードローンの強み |
---|---|
審査スピードが早い | 世間のイメージがよい |
即日キャッシングに便利 | 金利がやや低い |
来店不要でキャッシングしやすい | 100万程度の借り入れなら収入証明書が必要ない |
ネット・スマホサービスが充実 | 家族・同僚にバレづらい |
対応が親切 | 収入に関係なくキャッシング可能 |
上の表の「収入に関係なくキャッシング可能」の箇所ですが、(審査に通れば)収入に関係なくかなり高額な借り入れも可能です。
一方で消費者金融は総量規制の対象のため、年収の1/3までしかキャッシングできません。
つまり消費者金融は、少額の借り入れ(10万~50万)や、多少金利が高くてもよいから手早くキャッシングしたい人に向いてます。
一方の銀行カードローンは、高額の借り入れ(100万以上)をしたい人、少しでも金利を抑えたい人、高収入のサラリーマンに向いています。
【注意!】
銀行カードローンで即日キャッシングができなくなりました。
詳しくは、即日融資に対応するカードローンは?をご覧ください。
<関連記事>:銀行カードローンとは?メリット・デメリットは?
上でも説明した通り、大まかに言えば銀行カードローンが消費者金融カードローンよりも、金利がやや低めです。
ただ、実際には各社によって金利条件が違います。
ここでは、大手カードローン各社の金利・借り入れ限度額を紹介します。
まずは、大手消費者金融の4社です。
消費者金融 | 金利 | 借入限度額 |
---|---|---|
プロミス | 4.5~17.8% | 500万円 |
SMBCモビット | 3.0~18.0% | 800万円 |
アコム | 3.0~18.0% | 800万円 | アイフル | 4.5~18.0% | 500万円 |
次に、メガバンク3行で発行しているカードローンの金利・限度額の条件です。
銀行カードローン | 金利 | 借入限度額 |
---|---|---|
三井住友銀行カードローン | 年4.0~14.5% | 10~800万円 |
三菱UFJ銀行(バンクイック) | 年1.8~14.6% | 10~500万円 |
みずほ銀行カードローン | 年2.0~14.0% | 10~800万円 |
カードローン金利について知ってほしいことが、2点あります。
一つ目は、借入額が大きければ大きいほど、金利が下がります。
借入額(与信枠)が少なければ、上限に近い金利になる可能性もありますし、100万円を超えると提示金利はある程度低くなります。
二つ目は、(一つ目とも関係しますが)初回の取引では多額の借り入れは難しいでしょう。
そのため、初回の金利は上限に近い金利になる可能性が高いです。
つまり、カードローンの金利を比較するときは、下限金利ではなく上限金利で比較する必要があります。
このほか、取引を長く続けていれば金利が下がることもあります。
ただ、最初にカードローンを選ぶ時には関係ないので、各カードローンの上限金利を目印にするとよいでしょう。
<関連記事>:カードローン金利の仕組みを元銀行員が解説!利息の計算方法は?
2018年以降、銀行カードローンは即日融資に対応しなくなりました。
詳しくは、「即日融資が銀行カードローンでNGになった理由とは?」をご覧ください。
つまり、申し込み当日にお金を借りたいと思ったら、消費者金融を利用するしかありません。
以下では、即日融資に強い消費者金融2社を紹介します。
平日 | 土日祝日 | |
---|---|---|
プロミス | 20時までにネット(スマホ)で申し込み 21時までに自動契約機で契約 |
20時までにネット(スマホ)で申し込み 21時までに自動契約機で契約 |
SMBCモビット | 20時までにネット(スマホ)で申し込み 21時までに三井住友銀行の契約機※で契約 |
20時までにネット(スマホ)で申し込み 21時までに三井住友銀行の契約機※で契約 |
※:店舗によって営業時間が異なります
消費者金融カードローンで即日キャッシングをしたい場合、注意して欲しいのが申し込み時間です。
スマホで申し込んで自動契約機で契約するなら、より遅い時間の申し込みでも対応可能です。
とはいえ、遅くとも20時までには申し込む必要があります。
<関連記事>:【元銀行員が解説】土日の即日融資カードローン、おすすめは?
できるだけ、家族や会社の同僚に知られずにカードローンを利用したい人も多いはずです。
では、カードローンの申し込み・利用が周りに知られるのは、どんな時でしょうか?
大きく言って、次の3つでしょう。
これらで周りから怪しまれないのは、やはり銀行カードローンです。
会社への電話は銀行名(か担当者の個人名)で掛かってくるので怪しまれないし、自動契約機は銀行店舗内にあるし、自宅への郵便物も銀行名が書いてあるだけです。
周囲にカードローン利用を知られたくない人は、まず銀行カードローンの利用を考えた方がいいでしょう。
おススメなのは、バンクイック(三菱UFJ銀行カードローン)か三井住友銀行カードローンです。
どちらも店舗数が多く、契約機に行きやすいのが利点です。
その一方で、手早くキャッシングしたい等の理由で消費者金融を選ぶ人もいるはずです。
家族にバレずにキャッシングするには、どうすればよいでしょうか?
そういう方にオススメなのが、プロミスとSMBCモビットです。
どちらも、ネット完結キャッシングに対応しているためです。
ネット完結サービスを使えば、自動契約機に行かずにキャッシングが可能で、しかも自宅への郵便物もありません。
銀行カードローンの利用が難しい方は、プロミスかSMBCモビットの利用がおススメです。
<関連記事>:家族にバレない!内緒でカードローンを借りるには?
もっと詳しく 【元銀行員が解説】即日融資が可能!おすすめカードローン
もっと詳しく 【低金利カードローン】元銀行員が15社からおすすめをランキングで紹介!
最近では、テレビCMや電車の広告で「カードローン」の文字をよく見かけるようになりました。なんとなく、お金を借りることに関係してそうなのは分かります。ですが、詳しくは知らないという方も少なくないはずです。
ここでは、カードローンについて簡単に紹介します。
カードローンとは、個人向けの融資商品のことを指します。
カードローン契約をすると、審査で決められた金額(限度額といいます)の範囲内でなら、自由にお金を借りられるのが特徴です。
これだけだと分かりづらいので、住宅ローンとの比較で考えてみましょう。
住宅ローンでは、最初にまとまった金額(たとえば3000万円)を借りて、それをコツコツ時間をかけて、長期間にわたって返済していきます。
一方でカードローンでは、最初に限度額と呼ばれる借入枠を設定されます。たとえば50万円の借入枠とします。
すると、この50万円の枠内でなら、いつでも好きな金額を借りることができます。返済は借入枠に応じて、毎月一定の金額を返済します。
借入枠の範囲内で、自由にキャッシングできるのが住宅ローンとの違いです。
カードローンの発行体は、先ほども説明した通り、銀行や消費者金融などです。
<関連記事>:カードローンとは?元銀行員がわかりやすく解説!
ここでは、カードローンの魅力を簡単に紹介します。
・審査スピードが早い
住宅ローンは早くても2週間、クレジットカードは審査に1週間かかることも珍しくありません。
一方でカードローン審査は、早ければ1時間、遅くとも翌日には結果が出ます。
そのため、即日でお金を借りるのに便利なサービスです。
・無担保・無保証
昔はお金を借りるのに保証人が必要で、家族や知人に協力してもらう必要がありました。
今は保証人なしで、カードローンが作れます。また、(住宅ローンと違って)担保も必要ありません。
・少額の借り入れができる
大きな金額(たとえば1000万円)は必要ないけど、少額だけ(たとえば10万円)必要という人もいるはずです。
そんな方にはカードローンは便利です。逆に、大きな金額を借りたい人にはカードローンは向いてません。
キャッシングとは、本来は「少額のお金を借りる」という意味です。
ここでいう少額とは、10万円から50万円程度の金額を指してると思われます(ハッキリした定義がないのですが)。
返済方法は一括返済が主になります。
キャッシングに使える融資商品として、クレジットカードがあります。
一方でカードローンは、100万円以上の借り入れも可能です。
返済方法は分割が一般的です。
以上を表にまとめると、以下の感じです。
カードローン | キャッシング | |
---|---|---|
返済方法 | 分割払い | 一括払い |
融資額 | 大口融資 | 小口融資 |
上限金利 | 15~18%程度 | 18%程度 |
海外での利用 | 対応してない | 対応している |
ただ実際には、クレジットカードでも分割返済は行っていますし、カードローンでの少額借り入れも可能です。
つまり、今では上の表のような分類は意味がなくなっています。
「カードローンでキャッシングする」みたいな言い方も、普通にされますし。
なので、キャッシングは「お金を借りること」くらいの意味で覚えておけばよいかと思います。
クレジットカードは、キャッシング機能とショッピング機能を備えた融資商品です。
少額のお金を借りれる機能(=キャッシング機能)に加えて、買い物の支払いを後払いにできるショッピング機能もあります。
返済は一括も可能ですが、分割払い(=リボ払い)も可能です。
ネットでの買い物をするのに、非常に便利です。
カードローンの利用は20歳になってからですが、クレジットカードなら18歳から申し込み可能なのも利点です。
ただし、申し込みから利用までに1週間程度の時間がかかるのが難点です。
<関連記事>:【元銀行員が解説】カードローンとクレジットカードとの違いは?
専門家がおススメするカードローンは?
ここでは、カードローン未経験の方なら、誰もが気になる疑問点について簡単に説明します。
カードローンの申し込みには、一定の条件があります。
カードローン各社によって微妙に条件は違いますが、どの会社でも共通しているのは以下です。
・20歳以上であること
・安定収入があること
年齢はすぐ分かると思いますが、聞きなれないのが「安定収入」という言葉です。
つまり、安定した収入のあるお仕事に就いてることが条件の一つです。
正社員だけでなく、パート・バイト・派遣であっても週に何日と決まった出勤をしているなら、安定収入があると見なされます。
一方で単発のバイトしかしてない方は、安定収入があるとは見なされません。無職の方や生活保護の方も、申し込みできません。
在籍確認とは、利用者が(申告通りの)勤務先で働いてるか確かめるために、カードローン担当者が勤務先に電話で「在籍」を確認することです。
といっても、そんなに大げさなものではなく、担当者が個人名で勤務先に電話をするだけです。
「~(申し込み者)さんはいらっしゃいますか?」と電話をして、電話に出た方が「~は席を外しています」と回答したら、それで在籍確認は完了です。
担当者は個人名で電話をかけるので、カードローンのことが会社同僚にバレる心配はありません。
<関連記事>:カードローンの在籍確認で絶対抑えておくべきポイントは?
カードローンの審査項目は数十あると言われていますが、特に重点的にチェックされる箇所があります
一つは、他社との取引状況です。
すでに他社からの借り入れが、年収の1/3以上の金額になっていたら、新たにカードローンを作るのは難しいでしょう。
また、過去5年以内に自己破産や債務整理をされた人も、確実に審査に落ちます。
これらは、信用情報機関に情報がありますので、たとえカードローン会社にウソの申告をしても、すぐ見抜かれてしまいます。
その他、職業も重点項目の一つです。
やはり公務員は審査に強いです。
また正社員の方が審査に有利ですが、週に4~5日勤務であれば、パートや派遣でも問題ありません。
ただ、勤務年数が1年未満だと審査に不利になる場合はあります。
<関連記事>:審査なしのカードローンってあるの?
返済は毎月一回、決められた金額を返済します(35日の場合もあります)。
返済方法は大きく言って、2タイプあります。
一つは銀行口座を振替口座として指定すれば、返済金額が毎月引き落とされます。
返済忘れがないので、この方法が一番安全ですね。
もう一つは、返済金額の分だけ毎月カードローン会社に支払う方法です。
支払方法は銀行振り込みのほか、専用ATMやコンビニATMでの振込もできます。
専門家がおススメするカードローンは?
ここまでは、カードローンの利便性について説明してきました。
ですが、カードローンにもデメリットはあります。
カードローンは便利なサービスです。
ですが、便利過ぎるために、ついお金を借り過ぎてしまう方も中にはいます。
言うまでもないことですが、カードローンは借金です。
借りたお金は利息も付けて、後で返済する必要があります。
ところが身の丈も考えずに、むやみにお金を借りて浪費したら、後で返済に苦しむことになります。
現在は年収の1/3以上の借り入れをすることが難しくなっているので、(昔、社会問題になったような)多重債務になるリスクは低いです。
それでも、その後の生活の立て直しが厳しくなることは確実なので、「カードローンで借りるのは、必要最低限の金額だけ」を心がけてください。
カードローンの表示金利は各社によって違いますが、下限金利は最低で2%未満、上限金利は最高でも18%です。
ここだけ見ると、かなりの好条件(低金利)に見えますが、ごく一部の人を除いて2%未満の金利では、キャッシングできません。
100万円未満の借り入れなら、12%から17%程度の金利になるのが一般的です。
住宅ローン金利の2~3%、マイカーローンや教育ローンでも3~5%であることを考えると、カードローンの金利が高めであることが分かります。
カードローン金利がやや高いのは、審査スピードが早いのと、お金を使う目的が制限されないからです。
ですので、自由に少額のお金を使いたい場合はカードローンを使い、特定の目的(教育、車購入など)でお金が必要な場合は目的別ローンを使うなど、場面に応じて使い分けるとよいでしょう。
「カードローンの返済ができないと、怖い取り立てに会うかも・・」なんて心配する人がいるかもしれませんが、怖い思いをすることはありません。
ただし、取り立て自体はあります。
返済ができないと、最初は利用者の携帯に電話がいきます。
それでも返済しないと、自宅や勤務先に電話がいきます。それでも返済しないと、自宅に督促状が届くようになります。
もちろん、返済の請求は本人にしかされず、カードローン担当者が家族に返済をお願いすることはありません。
それでも、あなたがビクビクしているのを家族が見たら、カードローンのことが家族にバレやすくなります。
そして最後は、カードローン会社が法的な手続きに入ることになります。
こうなると生活に支障が出ることも予想されるため、無理な借り入れをせず、地道に返済することをおススメします。
その他、カードローンのデメリットとして、住宅ローンを利用しづらくなります。
住宅ローンの審査基準は各銀行とも公表していませんが、カードローン残高が多い分だけ審査に不利に働くのは、間違いないようです。
とはいえ、どの程度不利になるかは人によって違うので悩ましいところです。
実際、ネット上の口コミでも、「カードローンの借り入れがあったけど、住宅ローン審査に通った」という意見を時々見かけます。
ただし繰り返しになりますが、カードローンが住宅ローン審査に不利になるのは間違いありません。
できれば住宅ローン申し込みのためにカードローンは完済すること。それが難しい場合は、少しでも残高を減らす方がよいでしょう。
専門家がおススメするカードローンは?
この記事の執筆者: もぐお
元銀行員。難しいキャッシングの情報を分かりやすくお伝えできるよう、頑張ります!プロフィールはコチラ