街の広告やテレビCMなどで、カードローンはすっかり身近な存在になりました。
ですが初めての利用となると、仕組みや方法が分からず、不安ですよね。
今回は、初めてカードローンを利用する人のために、カードローン利用で知っておきたいポイントを解説します。
目次
カードローンってどんなサービス?特徴は?
そもそもカードローンとは、どんなサービスなのでしょうか?
まず初めに、カードローンの特徴や魅力について見ていきます。
カードローンとは?
カードローンとは、金融機関から発行されるローンカードを使って、無担保でお金を借りられるサービスです。
手軽に借り入れできる反面、住宅ローンや自動車ローンと比べると、金利は高めになっています。
なおカードローンは、貸主となる会社の種類によって、以下の2つに分けられます。
<銀行カードローン>
銀行が貸主となるカードローンを、「銀行カードローン」と呼びます。
銀行の安心感やブランド力の高さから、人気が高まっています。
<消費者金融カードローン>
カードローンと言えば、消費者金融を思い浮かべる人が多いでしょう。
プロミスやアコムなどの大手をはじめ、多くの消費者金融でカードローンが取り扱われています。
<関連記事>:カードローンとは?元銀行員がわかりやすく解説!
カードローンの仕組みは?
カードローンを申し込むと、カードローン会社で必ず審査が行われます。
氏名・住所・勤務先などの基本プロフィールに加えて、他社からの借入状況や過去の返済履歴もチェックされます。
この審査に通らないと、カードローンを利用する事はできません。
審査の過程では、カードローンの利用限度額(借入枠)や金利といった利用条件も決まります。
カードローンの特徴の一つが、借入枠の考え方です。
住宅ローンなどの一般的なローンでは、一つの契約で、1回だけ決まった金額を借り入れできます。
それに対してカードローンは、借り入れの枠を設定する契約です。
枠内であれば、必要な金額を何度でも借りられます。
<関連記事>:【元銀行員が解説】カードローンとクレジットカードとの違いは?
カードローンの3つのメリット
カードローンの代表的なメリットは、以下の3つです。
・融資スピードが早い
・借入・返済方法の選択肢が多い
・借りたお金の使い道が自由
以下、それぞれ見ていきましょう。
<融資スピードが早い>
融資までのスピードが早い点は、カードローンの最大のメリットです。
一般的なローンは、融資までに1週間から1か月程度かかります。
しかしカードローンなら、数日で借り入れまで出来るので、急ぎの借り入れに有利です。
特に消費者金融では、申し込みから最短1時間で、即日融資を受ける事も可能です。
<借入・返済方法の選択肢が多い>
一般的なローンの場合、基本的に借入方法は銀行振込みです。あらかじめ指定した銀行口座へ、融資金が振込まれます。
返済方法も、融資を受けた口座からの自動引落しになるケースが多いです。
一方カードローンなら、銀行振込みに加えて、ATMでも借り入れできます。
返済も、自動引落しに加えて、銀行振込み、ATMから可能で、自分の利用しやすい方法を選べます。
<借りたお金の使い道が自由>
住宅ローンや自動車ローン、教育ローンといったローンは、借り入れの目的が限定されます。
申込時に、使い道や必要な金額を確認できる書類を提出するよう、ローン会社から求められるケースが多いです。
ですがカードローンは、借り入れお金の使い道は、原則自由です。
生活費の補てんや趣味・レジャーなど、いろいろな事に利用できます。
とは言え、一般的なカードローンは、事業資金の借り入れはできません。
事業に使うお金が必要な場合、ビジネスローンを利用すると良いでしょう。
初めてのカードローン、選び方のポイントは?
初めてのカードローン利用では、どれを選べばいいか、困ってしまいますよね。
ここでは、カードローン選びで大切なポイントについて、紹介します。
利息の負担を軽くするなら、低金利の銀行カードローン
カードローン選びで重視したいポイントの一つが、金利です。
同じ金額の借り入れでも、金利が低ければ低いほど、利息の負担は軽くなります。
特に初めての利用では、上限かそれに近い金利になるケースがほとんどです。
そのためカードローンを比較する時は、上限金利に注目しましょう。
なおカードローン金利の相場は、銀行カードローンと消費者金融で少し異なります。
銀行カードローンは年2.0%~15.0%が相場であるのに対し、消費者金融の相場は年3.0~18.0%です。
上限金利で比べると、消費者金融よりも銀行カードローンの方が低金利であると言えます。
<関連記事>:【元銀行員が解説】銀行カードローンのおすすめランキング
即日キャッシングできるのは消費者金融だけ
急ぎの借り入れには、カードローンはとても便利です。
特に消費者金融なら、最短30分で審査結果が出て、申し込み当日の借り入れも可能です。
それに対して銀行カードローンは、現在、即日融資に対応していません。
銀行カードローンの場合、審査の回答は最短で翌営業日になります。
即日融資を希望する場合は、消費者金融を選ぶ必要があります。
<関連記事>:【元銀行員が解説】即日融資が可能!おすすめカードローン
借り入れ・返済のしやすさで選ぶ
せっかくカードローンを契約しても、借り入れや返済が不便では困ってしまいますよね。
カードローン選びでは、借り入れ・返済の利便性も重要なポイントです。
たとえば忙しくて店頭や契約機へ行くのが難しい人は、スマホ完結に対応したカードローンを選びましょう。
条件さえ満たせば、申し込みから借り入れまで、全てスマホで完結できます。
またATMでの借り入れ・返済をするなら、ATMの提携先や台数も重要です。
カードローン利用で注意すべき点は?
カードローンは、あくまでも借金です。
無理なく返済するために、いくつかの注意点を紹介します。
「審査なし」「誰でもOK」は違法業者
カードローンの利用するには、必ずカードローン会社による審査に通る必要があります。
「審査なし」や「誰でも貸せます」など、甘い謳い文句を並べているのは、違法業者(=ヤミ金)と判断して間違いありません。
ヤミ金を利用すると、違法な高金利での貸付や、厳しい取り立ての被害に遭う恐れがあります。
絶対に、取引を行ってはいけません。
<関連記事>:【元銀行員が解説】審査なしのカードローンってあるの?
借入希望額は必要最低限に抑える
カードローンの審査で重視されるのは、収入と支出のバランスです。
収入に対して借入希望額が高過ぎると、審査に通らず、借り入れが出来なくなってしまいます。
また消費者金融は、総量規制の対象です。
消費者金融のカードローンでは、年収の1/3を超える借り入れはできません。
一方、銀行カードローンは総量規制の対象外のため、年収による制限は受けません。
しかし最近では、総量規制を意識して、貸出を抑える銀行が増えています。
審査に通りやすくするためにも、借入希望額は必要最低限にとどめておきましょう。
支払遅れ・延滞は絶対NG!
延滞(=60日以上の支払遅れ)が発生すると、事故情報が信用情報機関に登録されます。
信用情報に傷がつき、あらたなクレジットカードやローンに申し込んでも、審査に落ちる原因となります。
万一、支払いが遅れそうになったら、なるべく早くカードローン担当者に連絡をしましょう。
ひとまず利息だけの返済にするなど、返済計画の相談に乗ってもらえるかもしれません。
なおカードローン会社や返済の状況によっては、相談に乗ってもらえないケースもあるので、その点はご注意ください。
<関連記事>:カードローンの滞納・延滞って、やっぱりNG?
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この記事の執筆者: あいこ
元銀行員のアラサー女子。初心者のために、今日も分かりやすく解説します!プロフィールはコチラ