カードローン審査では、いくつもの項目に点数をつけて信用力を評価します。
その中でも、「勤続年数が短いと、審査に不利」という話を聞いたことがある人もいるでしょう。
ですが、この噂は本当なのでしょうか?
今回は、カードローン審査における勤続年数について詳しく解説します。
カードローン審査で知っておくべきポイントは?
カードローン審査では、どんなポイントが重視されるのでしょうか?
勤続年数も含め、審査において重視される項目について解説します。
カードローンの申込条件は?
どのカードローン会社も、「20歳以上で、安定した収入があること」という条件を設けています。
年齢は、問題なくクリアできるでしょう。
もう一つの「安定した収入」とは、週3日以上の勤務をしていることを指します。
他の項目によって審査結果は変わりますが、週3日以上働いているのであれば、パートやアルバイトでもカードローン審査に通る可能性があるということです。
しかし単発バイトや、週1~2日の勤務の場合、審査に通るのは厳しいと言えます。
審査で重視されるポイントは、主に4つ
カードローン審査において、特に重視されるのは「年収」「未婚か既婚か」「居住形態」「勤続年数」の4つです。
この中でも特に重視されるのは、「年収」「未婚か既婚か」「居住形態」の3つです。
これらのポイントがなぜ重視されるのか、以下で詳しく解説します。
<年収>
年収が高ければ高いほど、信用力は高く評価されます。
ただし年収が低いからといって、審査に通らない訳ではありません。
先ほど説明したように、週に3日以上勤務し、安定して収入を得ているなら、可能性はあります。
<未婚か既婚か>
結婚しているかどうかも、審査でよく見られるポイントです。
一般的に既婚の方が、審査では有利です。
これは未婚の場合だと、返済に行き詰まった時に逃げることができ、貸し倒れのリスクがあるからです。
<居住形態>
居住形態は、持ち家か賃貸か、家族と同居しているか、ルームシェアかなど、様々なタイプがあります。
この中で一番評価が高いのは、本人名義の持ち家です。
次に高く評価されるのが家族と同居、そして賃貸、ルームシェアという順になっていきます。
持ち家の評価が高いのは、家賃の負担がないので、毎月の返済分を確保しやすいと考えられるためです。
また万が一、返済が滞ったら自宅を差し押さえることができ、カードローン会社にとっては安心材料となります。
ただ賃貸やルームシェアだからといって、審査に落ちる訳ではありません。
<勤続年数>
勤続年数も、カードローン審査でよく見られるポイントの一つです。
勤続年数が長いほど、審査には有利です。
カードローン審査と勤続年数の関係については、勤続年数が短いとカードローン審査に通らないって本当?で詳しく説明します。
年収・勤務形態に関係なく、在籍確認は必須
正社員でもアルバイトでもカードローン審査では、在籍確認をクリアする必要があります。
在籍確認とは、申込者が申告した勤務先で本当に働いているか、勤務先に電話で確認するための手続きです。
勤務先への電話いっても、カードローン担当者は会社名ではなく個人名で電話をかけてくれます。
そのため周囲に、カードローンの利用が知られるリスクは低いと言えます。
ただ念のため、「クレジットカードの審査で電話が来る」などと同僚に伝えておくと、スムーズに在籍確認を終えることができるでしょう。
勤続年数が短いとカードローン審査に通らないって本当?
このページを見ている人の中には、「自分は今の会社で勤続年数が短いから、審査に通らないかも」と不安な人もいるかもしれません。
実際ネットでは、「勤続年数が1年未満だと審査に落ちる」といった情報もあります。
では本当に、勤続年数が短い人は、カードローン審査に通らないのでしょうか?
勤続年数が1年以上だと審査に有利
上でも説明したように、カードローン審査では勤続年数が長い方が、高く評価されます。
一般的にカードローン審査に通るには、1年以上同じ会社に勤めていると有利だと言われます。
緊急でお金が必要な訳ではないのであれば、勤続年数が1年を超えてから申し込むことも検討してみましょう。
ただし勤続年数が1年未満でも、他の条件が良ければ審査に通過する可能性はあります。
「勤続年数が1年未満なら必ず落ちる」という単純な話では、ありません。
審査に通過したとしても、借入限度額を低めに設定されることもある
勤続年数が短いと、希望の金額での借り入れが不可なケースがあります。
信用力が低い人には、カードローン会社は返済不能のリスクを防ぐため、貸し付けを控えるようになります。
とはいえ上でも書いた通り、勤続年数が短いからといって審査に落ちるとは限りません。
ただ希望していた金額(借入枠)から、減額される可能性は十分あります。
カードローン審査で勤続年数が重視されるワケ
なぜカードローン審査では、勤続年数を重視するのでしょうか?
それは勤続年数が、申込者の収入の安定性を判断する要素の一つだからです。
勤続年数が長いと、今後も同じ職場で働く可能性が高いとされ、将来の収入も安定していると考えられます。
一方、短期間で転職を繰り返している人は、今の仕事も辞める確率が高いと見なされ、審査ではマイナスポイントとなります。
つまり勤続年数からカードローン会社は、申込者の将来の安定性を見極めているのです。
勤続年数が短くても、カードローン審査に通るコツは?
ここまで勤続年数の長さが、カードローン審査において重要だということが分かりました。
ここからは勤続年数が短い人が、審査に通るためのコツを紹介します。
借入希望額を最低限に設定する
今の職場で働き始めて間もない人は、カードローンを申し込む際、必要最低限の額で申請するようにしましょう。
信用力が低くても少額の借入なら、貸し倒れのリスクが低いため、カードローン会社も融資してくれる可能性があります。
また初めは少額の借入でも、延滞することなく返済していれば、後から増枠することも可能です。
場合によっては、カードローン会社から増枠の提案を受けるケースもあります。
勤続年数が短くても、前向きな要因があれば通りやすい
勤続年数が1年未満でも、転職によって収入がアップしたなど、前向きな要因があれば、審査に通過する可能性は十分あります。
転職して収入が上がり、半年以上経てば、前職の時よりも信用力が高くなることが多いです。
給与アップを求めて転職した人は、カードローン会社から「返済能力が上がった」と判断されます。
転職によりプラスの要素が増えたのなら、カードローン審査で有利になる可能性は高いと言えます。
柔軟に対応してくれる消費者金融を選ぶ
審査に通るか不安な人は、銀行カードローンよりも消費者金融がおすすめです。
消費者金融の審査は、銀行カードローンよりも厳しくないと言われています。
また消費者金融では、即日融資にも対応しています。
審査が不安な方や、急ぎで借りたい方は消費者金融を選ぶようにしましょう。
カードローン審査が不安でもNGな行為は?
勤続年数が長いと審査に有利ですが、短いからといって必ず審査に落ちる訳でないことが分かりました。
ここからは、勤続年数が短くて審査に通るか不安でも、やってはいけない行為について解説します。
勤続年数が短くても、ウソはつかない
勤続年数が半年に満たないとしても、虚偽の申告をすることはNGです。
社会保険証の提出によって、勤続年数を増やしたことがバレてしまう可能性があります。
社会保険証には、資格取得年月日が記載されています。
この日付は多くの場合、入社日と同じです。
カードローン審査では、本人確認書類を出す必要があり、社会保険証を提出するケースもあります。
申告した勤続年数と、資格取得年月日が大きく違った場合、ウソが発覚してしまうのです。
審査の段階で虚偽の申告が判明した場合、審査に落ちます。
またカードローンを契約した後にウソがバレたときは、借入金の一括返済を求められることもあります。
短期間に複数の会社に申込まない
キャッシングの申込情報は、信用情報機関に6か月間登録されます。
短期間で複数の申込をしていると、その情報は各カードローン会社に共有され、審査担当者にマイナスなイメージを与えます。
勤続年数が短い人も、申込先は1~2社に絞っておきましょう。
一度に3社以上の申し込みをしてしまうと、「申込ブラック」となります。
申込ブラックの状態では、カードローン審査に通過しないので、注意が必要です。
ヤミ金・個人間融資は利用しないこと
いくらお金に困っていても、ヤミ金や個人間融資を利用してはいけません。
ヤミ金からお金を借りてしまうと、法外な利息を請求されたり、暴力的な取り立てをされるケースもあります。
またSNSや掲示板を使った個人間融資は、気軽に借り入れできるイメージがあるかもしれません。
ですが個人間融資でお金を貸してくれる相手は、ヤミ金業者や詐欺師の可能性も高く、犯罪に巻き込まれるケースもあります。
もしカードローンの審査に通らなかったとしても、ヤミ金や個人間融資の利用はやめましょう。
以上、カードローン審査における勤続年数について見てきました。
勤続年数は長い方が有利とはいえ、最近は転職する人も多く、短いからといって必ず審査に落とされる訳ではありません。
審査が不安な人は、初めは少額で借り入れをして、後から増枠するのも良いでしょう。
- カードローン審査では、「年収」「未婚か既婚か」「居住形態」「勤続年数」の4つの項目が特に重視される
- 勤続年数が1年以上だと審査に有利
- 勤続年数が短くても、年収が高い・既婚など、プラスの要因があると審査に通りやすい
- 勤続年数が不安なら、銀行カードローンよりも消費者金融がおすすめ
- 審査が不安でも、虚偽の申告をしたり、一度に複数のカードローン会社に申し込まない

この記事の監修者: もぐお
元銀行員。難しいキャッシングの情報を分かりやすくお伝えできるよう、頑張ります!プロフィールはコチラ