知っておきたいカードローンの返済方式について

カードローンには、返済が必要なことは皆さんご存知だと思いますが、返済方式について理解している人は利用者でさえ多くありません。まず、簡単におさらいしましょう。


カードローンの返済方式は、リボ払いが一般的です。このリボ払いはいくつか種類があり、同じ返済方式でも会社によって呼び名が違います。

ただでさえ分かりづらい名前なのに、会社によって呼び名が違っては余計難しく感じるかと思います。

ここでは、カードローンの返済方式の種類や、利息の計算方式などを紹介します。


カードローンの返済方式の4種類

カードローンの返済方式は、大きく4つに分けることができます。



名前だけ見ても、なんだか難しいですし分からないですよね。以下で詳しく説明します。

元金均等返済方式

元金均等返済方式は、借り入れた元本(=元金)を均等に割って毎月返済します。

毎月の残高に対して、利息を均等返済額に乗せて返済する方法です。返済開始当初は、利息が多く付くので返済額も多いのですが、計画的に返済ができます。

しかし、追加借入をした場合、追加返済分がそのまま増えてしまうので、複数の利用が難しい返済方式です。


以下は借入金額10万円で金利18%、返済5回(5ヶ月分)をシミュレーションした表です。

元本返済は同じですが元本に応じて利息が減るため、毎月の返済合計が少しずつ減っているのが分かります。返済が進むごとに返済額が減っているのが元金均等返済方式の特徴です。


元利定額返済方式

元利定額返済方式は、元本(=元金)と利息を合わせた金額を毎月定額で返済する方式です。

以下は、元利定額返済方法で借入10万円、金利18%の返済シミュレーションです。

(5回目を除いて)毎回、返済額が同じことが分かります。このうち、利息を除いた額が元本返済額にあてられます。

毎月の返済額が決まっているので、返済額が明確で生活費などを含めた計算がしやすくなります。


分割払い

分割払いは、借入した金額と利息を合わせて、返済回数で割った金額を毎月返済していきます。

一見、分割払いは返済しやすいかと思うかもしれません。しかし、金利が高めに設定されていることが多いので、負担が大きくなる可能性があります。

以下は、分割払いのシミュレーションです。(条件は他と同じ)


元本10万円×金利18%×5ヶ月÷12ヶ月=7,500円(利息)

この7,500円と10万円の合計、107,500円が返済合計になります。これを5で割った21,500円が毎回の返済額になります。

他の返済方式と比べても分かる通り、返済負担が重いことが分かります。

リボルビング方式

リボルビング方式は、リボ払いのことです。

クレジットカードを持っている人なら、一度は利用したことがあるかと思うので、馴染みのある言葉なのではないでしょうか。

毎月の返済金額を定額で決め、最低返済額以上の支払いをします。借入限度額までは、何度借入をしても返済額は最低返済額に設定できます。



上の表はリボルビング方式での返済シミュレーションです。お気付きの人もいるかと思いますが、この表は元利均等返済方式と同じです。

ただし、最低返済額が決められている点が違います。


リボルビング方式はさらに分けられる

カードローンの返済方式では、毎月の支払いが一定のリボルビング方式が主流です。その「リボルビング」に他の返済方式を組み合わせたものが、カードローン各社で採用されています。

リボルビング方式は、大きく分けると3つあります。


このリボルビング方式に付いている「元利定額・元利定率」や「残高スライド」がよく分からない・・・という人が多いかと思います。

冒頭でも書きましたが、この違いを理解できれば、より返済方式の仕組みが分かりやすくなります。

まずは、定額方式と定率方式の違いについて簡単に説明します。

定額方式と定率方式の違いについて

定額と定率の違いについてですが、「定額方式」は毎月の返済額が固定されている方式のことです。「定率方式」は、借入残高の一定の割合で返済額を決める方式です。

定額方式・・・毎月の返済額を固定
定率方式・・・借入残高の決まった割合を返済

このうち多いのが、定額方式の返済法です。

以下の図の通り毎月の返済額は一定ではありますが、最初のうちは返済額に占める利息支払いが多いのが特徴です。

これは最初のうちは借入残高が多いためです。


残高スライド方式

次に残高スライド方式について簡単に説明します。

残高スライド方式とは、毎月の返済額が残高に合わせてスライド(変動)する返済方式のことです。

借入残高によって毎月の返済額が変わります。ですので、借入残高が増えれば返済額も増え、借入残高が減れば返済額も減っていきます。


カードローンで、実際に採用されている返済方式は?

上でも書きましたが、カードローンの返済方式は大きく3つに分けることができます。

その中で大手カードローンが採用している返済方式は、「残高スライド元利定額返済方式」か「元利定率リボルビング方式」のどちらかです。

2つの返済方式について、詳しく説明します。

元利定率リボルビング方式

「元利定率リボルビング方式」は、借入残高に対して、一定の割合を固定して返済額を決める方式です。

ただしリボルビング方式なので、毎回の返済額は固定されています。ちょっと分かりにくいと思いますが、詳しくは後で説明します。

この方式を採用しているのはアコムです。以下は、アコムが設定している借入額に応じた、毎回の返済額の表です。



この表で注意点があります。この返済金額は借入時に決まり、返済残高が減っても変わらないことです。

ただし新たに借入した時に、その時の返済残高を元に新たに返済金額が再計算されます。


このように借入残高に応じて返済額が決まるため、アコムの返済方式は後で説明する「残高スライド元利定額リボルビング方式」に似ています。

この表を踏まえて、元利定率リボルビング方式の具体的な返済シミュレーションを見ていきます。


表を見て分かるように、借入残高が減ると、元金が増えていきます。また、リボルビング方式なので返済金額は一定のまま、借入残高が減っても返済額は変わることはありません。

残高スライド元利定額リボルビング方式

アコム以外のカードローンで最もよく利用されている返済方式が、「残高スライド元利定額リボルビング方式」です。

上で説明した、「残高スライド方式」と「元利定額方式」を組み合わせた返済方式になります。


リボルビングと名前が付いているように、毎月の返済額は固定となるので、最終返済日を除いて変わることはありません。

次に残高スライドです。先ほど書いたように、毎月の返済額は残高に応じて決まります。

各会社によって最低返済額は違いますが、大手消費者金融のSMBCモビットですと、10万円超~20万円以下は8000円、20万超~40万円以下は11,000円、40万超~50万円以下は13,000円と設定されています。



最低返済額が決まると、追加借入がない限り変更はできません。ただし、最低返済額以上であれば、多く支払うことは可能です。

具体的に、返済シミュレーションした表を見てみましょう。借入金50万円で、金利18%の場合です。



ここで注意しておきたいのが残高スライド方式と名前が付いていますが、最終返済日を除いて返済額は毎回変わりません。返済額が決まるのは、初回の借入時です。

次に返済金額の内訳ですが、初めは利息分を多く支払うことになるので返済元本はあまり減っていません。

しかし、返済を続けるごとに利息が少しずつ減っていき、逆に返済元本は増えています。これは、借入残高で利息を計算しているからです。

なお詳しい計算方法については、「カードローンの返済方法や金利(利息)の計算について」をご覧ください。


残高スライド定額リボルビング方式で知っておきたい点は?



残高スライド定額リボルビング方式は、一定額返済なので分かりやすいです。ただ、返済において知っておきたい点もあります。

返済期間が延びる

先ほども書きましたが、残高スライド定額リボルビング方式は借入残高によって返済額が決まります。毎月決まった金額なら、計画も立てやすくていいかもしれません。

しかし、毎月の返済額のほとんどが利息に回されてしまうので、元金がなかなか減りません。


また、借入限度額の範囲内なら何度でも借入ができるからと、追加借入してしまうのもよくありません。

借りた分だけ借金は増えます。借りるのは簡単ですが、後で苦しむことになるのは自分です。借金が増えれば当然返済期間も長くなるので、その分利息も多くかかることになります。

随時返済(繰り上げ返済)で元本を減らす

少しでも余裕がある場合は、「随時返済」をすることをオススメします。

随時返済とは、繰り上げ返済や追加返済のことを指します。随時返済をすれば、まるごと元金部分の返済に当てられるので、借入元本が早く減り結果として早期返済につながります。

繰り上げ返済の効果について詳しく知りたい方は、「カードローンの繰り上げ返済を上手に活用しよう!」をご覧ください。

自分の返済方法を知っておこう

思ったよりも返済が進まないと思ったら、毎月の利息分を計算してみてはいかがでしょう。

公式サイトに返済シミュレーションもありますので、利用する前に確認しておくと分かりやすくて安心です。

自分が借りているお金ですから、どの返済方式なのかぐらいは把握しておくといいでしょう。


知っておきたいカードローンの返済方式について のまとめ

  • カードローンの返済方式は、元金均等返済方式・元利定額返済方式・分割払い・リボルビング方式の4つに大きく分けられる
  • リボルビング方式は、他の返済方式と組み合わせてさらに大きく3つに分けられる
  • カードローンでは、「残高スライド定額リボルビング方式」が主流となっている
  • カードローンの返済方式は毎月の返済額は少ないが、その分返済期間が長くなる
  • 少しでも余裕があるときは、「随時返済」をすれば返済額が元本に充てられるので、利息を減らすことができる


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初めまして。このサイトの管理人で、「もぐお」と言います。元銀行員で、このサイトの執筆・監修を行っています。

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