ネットで検索していると、「審査なし」「絶対借りられる」というローン会社をたまに目にします。
カードローンの審査に通るか不安で、「審査なしで借りられたら…」と考える人も多いでしょう。
今回は、審査なしのカードローンはあるのか、また審査への対処法について解説します。
目次
審査なしで貸してくれるカードローンってある?
そもそもカードローンは、審査なしで利用できるのでしょうか?
審査なしのカードローンは存在しない!
残念ですが、審査を一切行わないカードローンは存在しません。
正規のカードローンであれば、どこで申し込んでも、必ず審査を受ける必要があります。
では一体何のために、審査を行っているのでしょうか?
カードローン審査は、「きちんと返せる人か」を見極めるためのものです。
万一、貸したお金が返ってこないと、会社は貸した分だけ損をしてしまいますよね。
このリスクを避けるために、審査は欠かせません。
<関連記事>:【5分で分かる】カードローン審査のすべて
「審査なし」は違法業者
先ほども書いた通り、正規のカードローンでは、必ず審査あります。
「審査なし」「ブラックもOK」などと謳っているのは、違法業者(=ヤミ金)だと考えて間違いありません。
宣伝文句だけを見ると非常に魅力的に思えますが、ヤミ金の利用は絶対にNGです。
ヤミ金は、度を越えた高金利で貸付をします。
たとえば「トイチ(10日で1割)」なら、100万円の借金が1か月後には130万円、1年後には460万円に膨らんでしまいます。
またヤミ金は、違法な取り立てを平気で行います。
夜中でも無理矢理回収に来たり、嫌がらせをされるケースもあります。
なぜカードローン審査は嫌がられる?対処法は?
カードローン審査をなしにしたいと考える理由には、いくつか代表的なものがあります。
ここでは、理由別の対処法を見ていきましょう。
1.在籍確認が不安
カードローンの審査が嫌がられるポイントの一つが、「在籍確認」です。
審査が始まると、カードローン担当者から職場に電話が来ます。
申告された勤務先に本当に在籍しているか、確認するためです。
この時カードローン担当者は、社名ではなく個人名で電話をかけてくれます。
もちろんカードローンの審査中であることは、本人以外には一切伝えません。
それでも外部からの電話が来ない職種の人や、職場が在籍確認に慣れている場合、カードローン利用が同僚にバレる危険はあります。
どうしても職場への電話を避けたい場合、電話での在籍確認をなしにする事が可能です。
<関連記事>:【元銀行員が解説】カードローンの在籍確認とは?何か聞かれるの?
2.家族にバレたくない
家族にカードローン利用がバレる最大の原因は、自宅への郵便物です。
カードローンの契約をスマホで行うと、約1週間で、契約書類やローンカードが自宅に郵送されます。
また利用明細書も、自宅への郵送が基本です。
カードローン会社からの郵送では、差出人に社名を使わず、バレにくくする工夫をしています。
とは言え、家族に勝手に中身を見られたら、カードローンの書類であることは明らかです。
家族に内緒でお金を借りるには、郵便物が自宅に届くのを避ける必要があります。
<関連記事>:【元銀行員が解説】家族に内緒でカードローン!誰にもばれないで借りるには?
3.審査に通るか不安
「自分でも審査に通れるの・・・?」と不安に思っている人は多いでしょう。
カードローンの詳しい審査基準は公表されておらず、また各社で異なります。
とは言え、お金を貸すという観点で審査を行うので、重視されるポイントは同じです。
カードローン審査で重要なのは、「収入の安定性」です。
安定した収入とは、一般的に、週3日以上の仕事が基準になります。
本人に収入がない専業主婦や学生は、カードローンを申し込めません。
ですが主婦・学生でも、週3日以上のパート・アルバイトをしていれば、審査に通る可能性は十分あります。
また一部の銀行カードローンでは、専業主婦の申し込みも受け付けてくれます。
ただしその場合、配偶者に十分な収入がある事が条件となります。
<関連記事>:【元銀行員が解説】カードローンの審査の流れと審査基準
4.他社からの借り入れが多い
カードローン審査で特に重視されるのが、借り入れの件数です。
借入件数が5件以上ある人は、カードローンの審査に通りません。
3件以上でも、審査はかなり厳しくなります。
また借入残高が多くても、返済能力が足りないと判断され、審査に落ちてしまいます。
審査に通りやすくするには、まず既存の借り入れを減らすことが先決です。
特に借り入れ件数が多い場合は、おまとめローンを検討しましょう。
おまとめローンは、複数の借り入れを、借り換えによって一本化するローン商品です。
一般のローンよりも低金利であるケースが多く、支払いの負担を軽くできます。
5.ブラックリストに載っている
延滞(=30日以上の支払遅れ)をすると、事故情報として信用情報機関に登録されます。
事故情報は金融機関の間で共有され、記録が残っている間は、どの会社で申し込んでも審査に通りません。
いわゆる「ブラックリストに載る」とは、この状態を指します。
延滞の事故情報は、5年間は記録に残ります。
また過去に債務整理をしている場合も、審査に通りません。
ブラックリストに載った人が新たにカードローンを利用するには、事故情報が消えるまで待つ必要があります。
<関連記事>:【重要】銀行カードローンの審査に落ちた原因はコレ!
カードローン審査の負担を軽くするには?
冒頭で、審査なしのカードローンは存在しないと説明しました。
ですが審査の一部だけであれば、「なし」に出来るものがあります。
1.職場への電話連絡をなしにする
電話への電話を避けたい人は、SMBCモビットを検討すると良いでしょう。
SMBCモビットの「WEB完結申込」なら、職場への電話は一切ありません。
ただしWEB完結申込は利用条件が厳しく、大手銀行の口座を持ち、社会保険証を持つ方が対象です。
SMBCモビットについて知りたい方はこちら
また、どうしても在籍確認が難しい場合は、担当者に相談するのも方法の一つです。
消費者金融の場合、収入証明書(源泉徴収票や給与明細など)を追加で提出することで、電話での在籍確認を免除してもらえるケースがあります。
<関連記事>:【電話取材で分かった!】勤務先への電話連絡なしのカードローンは?
2.書類・カードの郵送をなしにする
自宅への郵便物をなしにする方法は、大きく分けて2つです。
<約機で契約する>
契約機で契約すれば、その場で契約書類・カードを受け取れます。
そのため、自宅への郵便物はありません。
スマホ申込で審査に通ってから契約機に向かえば、スムーズに手続きが可能です。
<完全スマホ完結のカードローンを選ぶ>
スマホ完結の中でも、カードなしで借り入れ・返済ができる「完全スマホ完結」に対応したカードローンがあります。
契約書類やカードなど、自宅への郵送は一切ありません。
たとえば、プロミスやアイフルなどが完全スマホ完結に対応しています。
3.収入証明書の提出をなしにする
消費者金融の場合、以下のいずれかに該当すると、収入証明書の提出を求められます。
・借入額が50万円を超える場合
・他社での借入残高と合わせて、借入額が100万円を超える場合
収入証明書の提出を避けたい場合は、借入希望額を最低限度に抑えましょう。
また銀行カードローンを選べば、収入証明書の提出義務はありません。
ですが最近では、銀行カードローンでも、収入証明書の提出を求めるケースが増えています。
たとえば、みずほ銀行では、借入額が50万円を超えると収入証明書の提出が必要です。
以上、審査なしのカードローンはあるのか、そして審査への対処法について解説しました。
上にも書いた通り、審査なしのカードローンはありませんが、負担を軽くする事は可能です。
今回の内容を参考に、自分に合ったカードローンを見つけてください。
- 審査なしで利用できるカードローンはない
- 「審査なし」を謳っているのは違法業者(ヤミ金)なので、絶対に申し込まない
- 家族にバレたくない人は、書類・カードの郵送をなしにする
- 社からの借り入れが多い人は、既存の借り入れを減らすことが先決
- 在籍確認が不安なら、職場への電話がないSMBCモビットを選ぶか、担当者に相談する

この記事の執筆者: あいこ
元銀行員のアラサー女子。初心者のために、今日も分かりやすく解説します!プロフィールはコチラ