【元銀行員が解説】カードローンの一括返済で絶対気を付けたいこと

カードローンの借金を「一括返済」で返済する人は、意外に少なくありません。

借金をいきなりゼロにできる一括返済は、「何となく気分が良い」ほかに、実は大きなメリットがあります。


一方で、一括返済には注意すべき点もあります。やみくもに返済すると、後で困ったことになるかもしれません。

今回はカードローン一括返済の手順と、その注意点について紹介します。


カードローンの返済を、おさらいします

本題に入る前にカードローンの返済について、基本的なことをおさらいします。

一括返済の手順を早く知りたい方は、「カードローン一括返済の手順・流れを紹介します」に進んでください。

返済期間が長びくほど返済総額が増える

カードローンの利息は、「借入残高」・「金利(年率)」・「利用日数」の3つによって決まります。


利息を計算式にすると、以下のようになります。

・利息=借入残高×金利(年率)×(利用日数÷365) 


金利や借り入れ額が、返済に大きな影響を与えることは、誰でも想像しやすいと思います。

ですが借入している期間も、返済額に大きな影響を与えます。


返済総額とは、借入元本と利息の合計です。返済期間が伸びると、それだけ利息も増えることになります。

つまり返済期間が長くなるほど、返済総額が大きくなり、それだけ返済負担が重くなります。

<関連記事>:カードローン金利の仕組みを元銀行員が解説!利息の計算方法は?金利を下げるには?

借入額が同じでも、返済期間によって返済総額が変わります。早く返した方が返済負担は軽くなります。

毎月の返済額は、借入残高で決まる

カードローンは借入残高に応じて、毎月の返済額が決まります。借入額が大きいほど、毎月の返済額も大きくなります。

この時、カードローン会社から提示される毎月の返済額は、「最低返済金額」となります。


最低返済額とは、「毎月最低でもこれだけは返済してください」とカードローン会社が指定する額のことです。

カードローンの返済を引き落としにした場合、毎月この金額が銀行口座から返済にあてられます。


もし返済中に新たな借入をした場合は、借り入れ後の残高合計によって、新たな(最低)返済額が決められます。

<関連記事>:カードローンの返済方式を比較してみた

毎月の返済額は、元本・利息両方の返済にあてられています。

上乗せして返済することも可能

上乗せして返済することも可能、繰り上げ返済

お金に余裕があるときは、毎月のカードローン返済額に上乗せして返済することが可能です。

借入残高の一部を前倒しで返済することを「繰り上げ返済」、借入残高を全て繰り上げ返済することを「一括返済」と呼びます。


こうした返済が可能なのは、カードローンが「リボルビング」と呼ばれる返済方式を採用しているためです。

カードローン以外では、クレジットカードもリボルビング方式(=リボ払い)を採用しています。


ではカードローンの一括返済をすると、利用者にどんなメリットがあるのでしょうか?

以下で詳しく見ていきます。

<関連記事>:カードローンの返済期間はどの位?返済できない時はどうなる?



カードローンの一括返済のメリットは?

カードローンを一括返済することで、もちろん気持ちは楽になります。

ただ、そうした心理的な効果とは別に、一括返済には大きなメリットがあります。

将来発生するはずの利息を払わなくてすむ

一括返済により将来発生するはずの利息を払わなくてすむ

一括返済をすると、それ以降、発生するはずの利息を払わなくて済みます。

繰り上げ返済した分は、すべて元金(=元本)の返済にあてられます。


このため一括返済をすることにより、元本の返済が全部完了します。

つまり一括返済により、返済総額を抑えることができます。

カードローンの金利を考えると、利息による返済額の差は大きいです。

借入枠がキレイになり、いつでも借り入れ可能

返済が終わっても、カードローンの契約自体はまだ残っています。

そのため完済後も、借入枠の範囲内でいつでも借入ができます。


必要があればすぐに借り入れが出来るのは、安心ですよね。

もちろん借り入れしなければ利息も発生しないため、負担もありません。

信用力がついて金融機関からの印象が良くなる

カードローンの返済が終わると、信用情報機関にその情報が記録されます。

信用情報機関にはカードローンの利用履歴が全て記録されるので、支払や完済の情報も残ります。


こうした完済情報は、新規の借り入れ審査で有利に働きます。

というのも消費者金融・銀行・クレジットカード会社などは、借入審査での申し込み者の信用情報を、信用情報機関を通じて入手しているからです。


カードローンの返済が完了していることが分かれば、金融機関からの印象が良くなり、他のローン審査にも通りやすくなります。

またカードローン会社から、借入枠の増額などの提案を受けることもあります。

<関連記事>:カードローンを利用すると信用情報にマイナス?

住宅ローンなどを検討している人は、ぜひ一括返済しておきたいですね。



カードローン一括返済の手順・流れを紹介します

大手のカードローン会社は、どこも一括返済に対応しています。

ここでは、一括返済の手順について解説します。

カードローン会社に返済額・返済日の確認


カードローン利用者の方で、毎月の返済額は分かっていても、現時点での借り入れ残高を正確に把握している人は少ないでしょう。

当然ですが一括返済にあたっては、完済のための金額を正確に知る必要があります。


管理画面上から現在の借入額が分かる場合もありますが、念のため、サポートセンターに電話して金額を確認しましょう。

というのも現在の借り入れ残高と、一括返済に必要な金額が異なる可能性もあるためです。


また一括返済のための日付も、サポートセンターに確認しましょう。

返済にあたってのルールは、カードローン会社で異なります。

「一括返済をしたい」とサポートセンターに問い合わせをすれば、一括返済に必要な金額や、そのための日付(期間)を教えてもらえます。

利息は1日ごとに増えるため、返済する日によって返済額が変わります。

一括返済の方法を確認

一括返済の方法には、銀行振込・インターネットバンキング・ATM・口座引き落としなどがあります。

カードローン各社で、対応する返済方法が異なります。

以下の表は、大手カードローンの一括返済に対応する方法を示しています。

カードローン会社 一括返済の方法
プロミス 店頭窓口、ATM、銀行振込、インターネット返済
SMBCモビット 口座振込、ATM、口座引落
アイフル 店頭窓口、銀行振込、ATM(※千円未満の残高は窓口か銀行振込で精算)
アコム 店頭窓口、銀行振込、ATM、インターネット返済
三井住友銀行カードローン ATM、振込、インターネット返済
バンクイック ATM、振込
みずほ銀行カードローン 銀行振込、ATM(※貸越利息の清算は不可)、インターネット返済(※同)
オリックス銀行カードローン 口座引落、ATM,振込
横浜銀行カードローン 窓口(解約を伴う場合のみ)、自社ATM


表から分かるように、どこもATMでの返済に対応しています。

ただATMから一括返済する場合、細かい制限が伴う場合もあります。(この点についてはのちほど詳しく解説します。)


また一括返済するには事前に連絡が必要なところもあるので、サポートセンターに確認しておきましょう。

営業時間や手数料などをチェックして、自分に合った返済方法を選びましょう。

一括返済に必要な金額を全額入金する

返済額と方法を確認したら、一括返済に必要な全額を入金します。

入金方法によっては手数料がかかるため、少し多めにお金を用意しておくと安心です。


入金のタイミングは、いつでも希望した日に入金できる場合と、入金できる期間が決まっている場合があります。

先ほど説明した通り、前もってサポートセンターで確認しておくと良いでしょう。

カードローン会社が入金を確認

利用者が入金したあと、カードローン会社が入金の確認を行います。

入金に問題がなければ、カードローン会社からの連絡は特にありません。

これで返済が完了になります。

(希望があれば)完済証明書の発行

完済後に希望すれば、カードローン会社に完済証明書を発行してもらえます。

必要な場合は、窓口か電話で発行を依頼してください。


書類は後日、郵送で自宅に届きます。

パッと見てカードローン会社だと分からないよう配慮はされていますが、家族に知られると困るという人は注意しましょう。

<関連記事>:家族に内緒でカードローン!誰にもばれないで借りるには?

みずほ銀行カードローンやバンクイックなどは、完済証明書の発行に手数料がかかります。



カードローンの一括返済をする際の注意点

上で説明した通り、カードローンの一括返済はメリットが大きいです。

一方で、注意すべき点もあります。以下で見ていきます。

一括返済は家計に余裕があるときに

一括返済にはいくつものメリットがありますが、家計に余裕がない時に一括返済するのはオススメできません。

無理に一括返済をして、生活費が足らなくなり、また借金をしてしまっては意味がありません。


また、イベントや大きな買い物など、多額の出費が控えているときも、一括返済は見送った方が安全です。

一括返済してもある程度お金に余裕がある、というタイミングで返済すると良いでしょう。

病気やケガ、冠婚葬祭に備えて、いくらかは手元にお金を残しておくと安全です。

ATMでは端数分の返済ができないことも

提携ATMで返済をする場合、ATMが硬貨での支払いに対応していないこともあります。

その場合は一旦、返済額よりも多く支払うことになります。


もちろん多く支払った分は、店頭窓口・銀行振込・郵送などで後から返却してもらえます。

ですので、その場でおつりが出てこなくても、慌てないように気を付けてください。


一方でカードローン会社が運営しているATMなら、硬貨に対応していることが多いです。

そうなると100円10円単位までピッタリ支払いができますし、お釣りもその場で帰ってきます。

完済しても解約にはならないので注意

カードローンの完済と解約は別物です。

完済したからといって、自動的に解約になるわけではありません。


完済後もカードローンの契約(=借入枠)は残っています。

借入残高がゼロでも借入枠が残っていると、審査で不利になる場合もあります。


近々使う予定がない人、住宅ローンなど他のローンの申し込みをする予定がある人は、できるだけカードローンを解約しておきましょう。

<関連記事>:カードローンの解約方法や解約のメリットを教えます

カードローンを解約しても、再審査に通ればまた利用することができます。



以上、カードローンで一括返済をする注意点について見てきました。

一括返済には、返済総額を抑えられるなどのメリットがあります。


多少お金に余裕があるようなら、ぜひ一括返済も検討してみてください。

また一括返済をする際は、事前に返済額や方法をカードローン会社に確認しておきましょう。

この記事のまとめ

  • 一括返済とは、借入残高すべてを前倒しで返済すること
  • 一括返済すると、その後の利息が発生しないので、返済総額を抑えられる
  • 一括返済したことで家計が苦しくならないよう注意
  • カードローン会社によって一括返済できる日や方法が異なるので要確認
  • 提携ATMでの一括返済は、硬貨に対応してないので注意

もぐお

この記事の執筆者: もぐお

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