【元銀行員が解説】カードローンの返済期間はどの位?返済できない時はどうなる?

カードローンの借り入れで特に気にすべきなのは、返済期間です。

後で詳しく説明しますが、返済期間が伸びるほど返済負担が重くなるためです。


また、カードローンの返済ができない時はどうすれば良いか、心配な人もいるはずです。

今回は、カードローンの返済期間の決まり方や、返済に遅れたときの対応などについて見ていきます。


カードローン返済期間の決まり方・計算方法とは?

カードローン各社の最長の返済期間

<表1>

カードローン会社 返済(借り入れ)期間 50万円借入の返済期間
プロミス 最長6年9ヶ月・80回 4年10か月
SMBCモビット 最長5年・60回(当社が認めた場合は8年10か月・106回) 4年10か月
アイフル 最長14年6ヶ月・151回 4年10か月
アコム 最長9年7ヵ月・100回 3年11か月
三井住友銀行カードローン 5年ごとの自動更新 6年6か月
バンクイック 1年(審査の上、自動更新) 3年7か月
みずほ銀行カードローン 1年(審査の上、自動更新) 6年4か月
オリックス銀行カードローン 1年(審査の上、自動更新) 7年6か月
横浜銀行カードローン 1年ごとの自動更新 17年4か月

上記の表1は、大手カードローン各社の最長の返済(借り入れ)期間を示しています。

表1から分かる通り、プロミスやアイフルといった消費者金融各社では、5年から15年と、比較的長めの返済期間が設定されています


一方で、銀行カードローンは一定期間ごとの「自動更新」という記載となっており、最長の返済期間に関しては明記していません。

銀行カードローンは1年ごとに審査(と自動更新)がある

銀行カードローンは1年ごとに審査(と自動更新)がある

銀行カードローンにおける取引(返済)期間は、消費者金融と考え方が違います。

銀行カードローンでは、1年ごとに信用情報や返済状況の審査が行われ、問題なければ取引が「自動更新」されます。

例外は三井住友銀行カードローンで、5年ごとの自動更新です。


つまり返済に実際に5年かかるとしても(=返済期間5年)、取引期間は1年ごとの「自動更新」というのが銀行カードローンの考え方です。

ところで「1年毎の審査に通らなければ、一括返済などの強硬手段をとられるのではないか」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。


ですが通常通りに返済できていれば、銀行カードローンの契約は自動更新される場合がほとんどです。

とはいえ毎月の返済が遅れがちであったり、取引期間中に借入の年齢制限(多くの会社では69歳まで)を超えてしまうなどの場合には、契約を打ち切られてしまう場合もあります。

<関連記事>:銀行カードローンとは?元銀行員がメリットとデメリット・リスクを解説します

なぜ銀行カードローンが自動更新という形式を採用してるかですが、恐らく「期限の利益」を行使させないためと思われます。

借入額と最低返済額で、返済期間は決まる

カードローンの返済期間は、適用金利・借入金額とカードローン各社が定める最低返済額によって決定します。


カードローンの返済期間 ← 借入金額 * 最低返済額 * 金利


詳しい計算方法は別ページで紹介しますが、借入金額・金利が大きいほど、最低返済額や小さいほど、返済期間は伸びます。

「最低返済額」とは、毎月最低限支払わなければいけない金額のことで、借入金額に対応して変化します。


<表2>毎月の最低返済額(単位:円)

カードローン会社 10万円の借り入れ 30万円の借り入れ
プロミス 4,000 11,000
SMBCモビット 4,000 11,000
アイフル 4,000 13,000
アコム 5,000 13,000
三井住友銀行カードローン 2,000 6,000
バンクイック 3,000 9,000
みずほ銀行カードローン 10,000 10,000
オリックス銀行カードローン 7,000 7,000
横浜銀行カードローン 2,000 6,000

たとえば上記の表2にあるプロミスでは、10万円借り入れ時の最低返済金額を4,000円と定めており、借入金額が30万円になると最低返済額が11,000円になります。


先ほどの表1を、もう一度ご覧ください。

50万円を借りた場合の各カードローンの返済期間を計算しております。

同じ借入額でもこれだけ返済期間が違うのは、金利はもちろんですが、最低返済額が各カードローンで違うためです。

<関連記事>:カードローン金利の仕組みを元銀行員が解説!利息の計算方法は?金利を下げるには?

返済期間の(実際の)計算はカードローン会社が行ってくれる

返済期間の(実際の)計算はカードローン会社が行ってくれる

繰り返しになりますが、カードローンの返済期間は、借入金額と最低返済額、そして適用金利によって決まります。


つまり借入額・最低返済額・金利が分かれば返済期間を計算できますが、その計算方法はかなり複雑で、一般の人には理解しづらいです。

ですが実際の返済期間はカードローン会社が(勝手に)算出してくれます。

借入時に確認するとよいでしょう 。


また借入前にあらかじめ返済期間を知っておきたいという場合には、インターネット上で各社から提供されている返済シミュレーションを使うのもおすすめです。


借入金額と最低返済額、金利を入力してシミュレーションを実行すると返済期間が算出できますので、おおよその返済計画を立てることができます。

目安として、50万円程度の借り入れの場合なら、表1にある通り平均して4年から6年程度と考えておくとよいでしょう。

<関連記事>:【元銀行員が教える】カードローン返済の上手なコツは?

下で改めて説明しますが、ここでいう返済期間は、最低返済額を元に計算しています



カードローンの返済期間を短くする!そのメリットは?

繰り上げ返済(か一括返済)で返済期間を短くできる

先にご説明したとおり、カードローンの返済期間は借入金額と毎月の最低返済額によって変わります。

この返済期間は、毎月の返済額を最低返済額にすることを前提としています。


ですが実は、最低返済額に上乗せして返済することも可能で、これを「繰り上げ返済」といいます

返済期間の再計算が行われ、返済期間が短くなります。


ボーナスなどの臨時収入がある月や、生活に余裕があるときには繰り上げ決済を行うことが、返済期間を短縮するためのカギです。

なお繰り上げ返済とは別に、借入残高の全額を一度に返済する方法を「一括返済」と呼びます。

<関連記事>:カードローンの一括返済で絶対気を付けたいこと

メリットは返済総額を減らせること

繰り上げ返済を行う最大のメリットは、返済額の全額を元本返済に充てることができる点です。

通常の支払いでは、毎月の返済額の中に利息が含まれているため、借入元本の返済が中々進みません。


一方で繰り上げ返済を行えば、上乗せした返済分は元本の返済にあてられます。

返済にあてられた元本が減ることで、その分だけ利息を返済せずに済みます。



つまり繰り上げ返済を行えば行うほど、トータルの返済総額を減らせることができます。

特に返済初期は借入元本の額が大きいので、返済初期の繰り上げ返済はそれだけ負担の軽減効果が大きいです。

生活に支障が出ない範囲で行うこと

繰り上げ返済はとてもメリットが大きい返済方法ですが、あくまでも「生活に支障が出ない範囲で行う」ことが大前提です。


生活の質が落ちてしまったために過度のストレスを抱えてしまったり、緊急時の出費に対応できず追加借り入れしてしまっては目も当てられません。

繰り上げ返済(や一括返済)は、毎月の収入から税金、社会保険などを引いた「可処分所得」から、生活に支障が出ない金額を支払うことがベストです。

とはいえ繰り上げ返済の効果は大きいので、ボーナス時などは積極的に利用したいところです!



カードローンの返済期間に間に合わない!どうする?

カードローンの返済期間に間に合わない!どうする?

返済期限は毎月、返済額は一定が一般的

多くのカードローン会社が採用している返済方式は、「残高スライド返済方式」と呼ばれています。

この返済方式では、借入時の金額に応じてよって毎月の返済額が設定されています。

返済途中での追加借り入れや契約の変更がない限り、完済までの毎月の返済額は変わりません。


そのため、借り入れ時には必ず取引内容を確認し、毎月の返済額と返済日を把握して、返済に遅れがないようにしましょう。

毎月の返済を忘れてしまいそうと心配な人は、口座振替を設定するのも一つの手です。


毎月決まった日に自動的に引き落としてくれる(=返済する)ので、返済忘れの心配がありません。

<関連記事>:知っておきたいカードローンの返済方式について

返済が進んだからといって、毎月の返済額が変わる訳ではない点に注意してください

2~3日遅れなら、大したことない

返済日に間に合わないと「ブラックリスト」入りを心配する人も多いかもしれませんが、2~3日程度の遅れであれば大きな問題にはなりません。


返済日までに最低返済額の入金が確認されない場合、カードーン会社は契約者に対して電話やメールなどで連絡をします。

これは催促というよりも「支払い意思の確認」という性格のものです。


ただし返済が遅れてると、1日ごとに遅延損害金の金利分(最大で20%)が加算されます。

通常の返済よりも、返済金額が上乗せされるので、ご注意ください。

どうしても厳しい場合は、返済計画の見直しを相談

どうしても返済日までに必要金額を用意できないという場合には、サポートセンターに電話をするなど、担当者に相談することが重要です。

カードローン会社に対して支払いの意思があると伝えることで、返済計画の見直し(=返済期間の延長)に応じてもらえる場合もあります。


一方で、返済できないからと連絡を絶つのは、最も相手の印象を悪くする行為です。

より厳しい取り立てが行われることになるので、連絡だけは絶対に欠かさずに取りましょう。


なお数日程度の遅れであれば「遅延」として処理されますが、61日または3か月以上の遅れとなると「延滞」として、金融事故として登録されます。

<関連記事>:【元銀行員が解説】カードローンを延滞・滞納すると、どんなペナルティがある?

銀行カードローンで延滞すると、解除されるのに5年は掛かるので、できるだけ延滞は避けたいところです

返済期間を延ばすと、返済総額も増えるので要注意

返済期間を延ばすと、返済総額も増えるので要注意

返済期間の見直せば毎月の返済額を減らせるため目先の負担は軽くなりますが、注意点もあります。

返済期間を長くすると、それだけ返済利息が増えることになり、トータルの返済総額が増えてしまいます。


一時的に返済が苦しい場合はしょうがないですが、安易に返済計画を見直さないようにしましょう。

どうしても返済が苦しい場合は、弁護士・司法書士に債務整理を相談するのも一つの手です。

<外部の関連サイト>:【元銀行員が解説】消費者金融の債務整理で抑えておきたいこと


以上、カードローンの返済期間や、返済できない場合の対策について見てきました。

消費者金融は最長15年の返済期間を設定できますが、銀行カードローンは1年ごとの自動更新という独自ルールを設けているのは、上で見た通りです。


また返済に行き詰った場合は、早めに担当者に相談するなどして、問題にキチンと向き合うことが大事です。

カードローン会社からの連絡を無視し続けるのは、絶対に止めましょう。

この記事のまとめ

  • 消費者金融の返済期間は最長5-15年だが、銀行カードローンは1年ごとの「自動更新」がある
  • カードローンの返済期間は、借入額・最低返済額・金利で決まる
  • 繰り上げ返済を行うことで、返済期間を短縮でき、返済総額を少なくできる
  • 返済がキツイ場合は返済計画の見直しが可能だが、トータルの返済総額は重くなる
  • どうしても返済の見込みが立たない場合は、債務整理の検討をすること

もぐお

この記事の執筆者: もぐお

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