付き合いが多い公務員は、何かと出費がかさみますよね。
そんなときの強い味方が、カードローンです。
「安定」の代名詞とも言える公務員ですが、カードローンの審査ではどう見られるのでしょうか?
今回は、公務員のカードローン審査のポイントについて、解説します。
目次
公務員はカードローン審査で有利!
実は、公務員はカードローン審査で非常に有利な職業です。
ここでは、公務員のカードローン利用の実態と、審査で有利になる理由を見ていきます。
公務員のカードローン利用、多い?少ない?
公務員は堅いイメージがあり、借り入れをする人は少ないように思えます。
実際のところ、公務員でカードローンを利用している人は、どれ位いるのでしょうか?
次のグラフは、銀行カードローン利用者に占める公務員の割合を示したものです。
<出典>:銀行カードローンに関する消費者意識調査に関する報告-全国銀行協会より作成
グラフから分かる通り、銀行カードローン利用者のうち、公務員の割合は6.4%です。
この数字は、一見して低いようにも思われます。
しかし日本の労働人口のうち、公務員の割合が約5%であることを考慮すると、他の職業と比べても少なくありません。
そのため公務員でも、カードローンを利用している人は意外と多いです
公務員は信用力が高い
カードローンの審査に通るのは、貸し手が安心して貸せる人、つまり信用力が高い人です。
公務員は、信用力の観点で非常に高く評価されます。
その理由の一つに、雇用の安定性があります。
民間企業と違って倒産のリスクがなく、クビになることも基本的にありません。
また、公務員の人はきちんと返済する傾向が強いことも、信用力を高める要因になっています。
<関連記事>:【元銀行員が解説】審査なしのカードローンってあるの?
収入が安定しているから有利
先ほど、公務員の年収はそれほど高くないと説明しました。
ではなぜ、公務員はカードローン審査で有利なのでしょうか?
それは、カードローンの審査においては、収入の大きさ以上に安定性が重視されるからです。
たとえば、年収300万円で収入ゼロの月がある人より、年収200万円で毎月同じ額の給与を受け取っている人の方が、カードローン審査では有利になります。
公務員の場合、給与や手当は規定で定められており、基本給は毎月固定です。
年齢や役職が上がれば昇給するので、長い目で見ても、収入が安定していると言えます。
公務員のカードローン審査、注意点は3つ
公務員であれば、誰でも審査に通るわけではありません。
以下では、公務員のカードローン審査の注意点を見ていきましょう。
1.勤務先に「在籍確認」の電話が来る
カードローン会社が行う審査手続きの一つに、「在籍確認」があります。
在籍確認とは、申告された勤務先で本当に働いているか、カードローン担当者が確認するものです。
審査が始まると、カードローン担当者から勤務先に電話が来ます。
この時、担当者は社名を名乗らず、個人名で電話をしてくれます。
そのため、カードローン申込が同僚にバレる心配は要りません。
ですが職場によっては、不審な電話だと判断されて、在籍しているかを回答してもらえないケースがあります。
在籍が確認できないと、カードローン審査に落ちてしまいます。
これを回避するため、同僚に事前の根回しをしておくと良いでしょう。
<関連記事>:カードローンの在籍確認で絶対抑えておくべきポイントは?
2.延滞履歴があると審査に通らない
公務員であっても、信用情報に問題がある人は、審査で落ちてしまいます。
たとえば延滞(=60日以上の支払遅れ)が発生すると、事故情報として信用情報機関に登録されます。
信用情報機関の情報は金融機関の間で共有され、カードローンの審査で確認する決まりになっています。
そのため延滞の記録が残っている5年間は、どのカードローンでも審査に通りません。
延滞以外にも、過去に債務整理をした人も審査に落ちてしまいます。
<関連記事>:カードローン審査で使われる「信用情報機関」とは?
3.周りにカードローンの利用がバレないためには
上でも書いた通り、延滞すると事故情報として登録され、信用情報に傷がついてしまいます。
履歴が残っている間は、カードローンだけでなく、クレジットカードや住宅ローンなど、その他の審査にも通りません。
また延滞は、カードローン利用が家族にバレる原因にもなります。
支払が遅れると、カードローン会社から督促が来ます。
はじめはスマホ電話が来て、「返済が遅れていますが、いつごろ支払できますか?」と確認されます。
それでも返済がない場合や連絡が取れない場合、自宅や職場に督促電話や督促状が来ます。
自宅に督促が来てしまえば、家族にカードローン利用を隠し続けるのは難しいでしょう。
<関連記事>:家族にバレない!内緒でカードローンを借りるには?
公務員がカードローンを選ぶポイントは?
カードローン審査に強い公務員ですが、申込先の選択肢が多くて迷ってしまいますよね。
ここからは、公務員の方がカードローンを選ぶポイントを紹介します。
低金利の銀行カードローンがおすすめ
銀行カードローンの魅力の一つが、金利の低さです。
銀行カードローンなら、3.0%~15.0%程度で借り入れ出来ます。
消費者金融の金利(5.0%~18.0%程度)と比べると、低めに設定されています。
ただし金利が低い分、銀行カードローンの審査はやや厳しいです。
ですが信用力が高い公務員なら、審査に通る可能性は十分あるでしょう。
元銀行員がおすすめの銀行カードローンを紹介します!
公務員専用カードローンがお得
一部の銀行では、公務員専用のカードローンも用意されています。
条件さえ満たせば、一般のカードローンよりも有利な条件で借り入れ可能です。
以下、公務員専用カードローンの取り扱いがある銀行をまとめました。
銀行 | 名称 | 金利 |
---|---|---|
広島銀行 | 公務員カードローン | 年2.475%~年4.225%(変動金利) |
愛媛銀行 | カードローン円姫 (公務員・上場企業専用) |
年4.875%または年5.50% |
琉球銀行 | 公務員ローン (カードローン型) |
年5.1%(変動金利) |
沖縄海邦銀行 | 公務員カードローン | 年5.00%(変動金利) |
※変動金利型については、2018年9月28日現在の金利を記載しています。
表から分かる通り、公務員専用カードローンの金利は5%前後と、かなり低めに設定されています。
お住まい・お勤めの地域に上記の銀行がある方は、借入先として検討してみると良いでしょう。
即日希望なら消費者金融
現在、銀行カードローンは即日融資に対応していません。
そのため即日融資を希望する場合、選べるのは消費者金融のみです。
消費者金融は、銀行カードローンに比べると金利は高めです。
しかし融資スピードはとても早く、最短30分で審査結果が出ます。
急いでお金を借りたい人には、消費者金融カードローンがオススメです。
<関連記事>:【元銀行員が解説】即日融資が可能!おすすめカードローン
以上、公務員のカードローン審査のポイントを解説しました。
確かに公務員はカードローン審査には有利ですが、借り過ぎには注意しなければなりません。
最後まできちんと返済できるよう、無理のない借り入れを心がけましょう。
- 公務員は信用力の評価が高いので、カードローン審査で有利
- カードローンの審査では、収入の大きさ以上に安定性が重視される
- 公務員でも、過去に延滞した人は審査に落ちる
- 公務員には、低金利の銀行カードローンがおすすめ
- 即日希望なら、消費者金融を選ぶ(銀行カードローンは即日不可)

この記事の執筆者: あいこ
元銀行員のアラサー女子。初心者のために、今日も分かりやすく解説します!プロフィールはコチラ