「審査に通るか自信がない」という人に向けて、「簡易審査(お試し診断)」というサービスを行っているカードローン会社もあります。
このサービスを利用することで、どんなことが分かるのでしょうか?
また「審査」と名前についていますが、実際の審査とは関係があるのでしょうか?
今回はカードローン簡易審査について詳しく解説します。
簡易審査を使用する際の注意点もあわせて紹介します。
目次
カードローンの簡易審査(お試し診断)とは?
カードローン各社のHP上で行える簡単審査
カードローンの簡易審査とは、借入できる可能性があるか簡易的に診断できるサービスです。
カードローン各社の公式HP上で診断でき、結果もすぐに出てきます。
「『簡易審査』って言葉はあまり見かけない」という人も多いでしょう。
というのもカードローン会社によって、簡易審査の呼び名が異なっているからです。
対応している大手カードローン会社と簡易審査の名称、入力項目を表にまとめました。
入力項目 | 名称 | |
---|---|---|
プロミス | 生年月日、年収、他社借り入れ | お借入シュミレーション |
SMBCモビット | 生年月日、年収、他社借り入れ | お借入診断 |
アイフル | 年齢、雇用形態、年収、他社借り入れ | 1秒診断 |
アコム | 生年月日、年収、他社借り入れ | 3秒診断 |
レイクALSA | 生年月日、年収、他社借り入れ(件数・金額) | 簡単お借入診断 |
バンクイック | 年齢、性別独身既婚、他社借り入れ | お試し診断(お借入診断) |
横浜銀行カードローン | 年齢、年収、他社借り入れ | お借入3秒診断 |
千葉銀行カードローン | 年齢、年収、借入希望額、他社借り入れ | 10秒クイック診断 |
「〇秒診断」「お借入診断」といった呼び名が多いですね。
これらは全て簡易審査を指しています。
表から分かる通り、大手の消費者金融はどこも簡易審査に対応しています。
一方で銀行カードローンでは、三井住友銀行やみずほ銀行などは対応していません。
少ない情報の入力で、すぐに結果が出る!
先ほどの表の通り、どこも簡易審査で使う情報はたった3~4項目です。
年齢または生年月日・年収・他社借入といった、基本的な情報を入力するだけで診断ができます。
実際の申し込みでは必要書類の提出を求められますが、簡易審査ならそれも必要ありません。
簡易審査は必要な情報も少ないうえ、結果を見るのにも時間がかかりません。
「〇秒診断」という呼び名もある通り、結果が分かるまでほんの数秒です。
借入できるか不安なときは、あらかじめ簡易審査で融資の可能性があるかチェックしてみましょう。
そこで良い結果ができれば多少安心できますし、良くない結果だったとしても申し込みにかかる時間や手間を省けたことになります。
申し込みが信用情報に残らない
「もし審査に落ちても、別の会社に申し込めばいいや」と考えている人はいませんか?
ですが「申し込みブラック」といって、短期間に何社も申し込みをすると審査に通りにくくなる場合があります。
実際にカードローンの申込をすると、半年間は信用情報機関にその記録が残ります。
カードローン会社は審査の際、必ず信用情報機関に申込者の情報を照会します。
信用情報は各金融機関で共有されているため、別の会社に申し込んでも、他で申し込みをしてきた事実がバレてしまいます。
短期間に何社もカードローンの申し込みをした記録があると、「この人はお金に余裕がなさそうだな」と思われて審査で不利になる可能性があります。
特に3社立て続けに審査で落ちると、4社目以降は審査が格段に厳しくなると言われています。
一方、簡易審査の診断であれば、信用情報に記録が残ることはありません。
事前に簡易審査を利用して借入できそうな会社を絞り込んでおけば、申し込みブラックになるのを防止できます。
<関連記事>:カードローンを利用すると信用情報にマイナス?
仮審査(一次審査)ではない
ここでカードローンの審査について、簡単な流れを紹介します。
銀行カードローンでは支店で一次審査(仮審査)を行ったあと、本店で二次審査(本審査)を行います。
消費者金融には仮審査がなく、申し込み後すぐに本審査が始まります。
注意してほしいのは、簡易審査と仮審査は全くの別物という点です。
簡易審査は気軽に使えますが、あとで見るように本当の「審査」ではありません。
簡易審査はあくまで審査に通るかどうかの、予備診断のような位置づけと考えてください。
カードローンの簡易審査で気を付けたい点は?
嘘の情報を入力したら意味がない
良い結果を見たい気持ちは分かりますが、情報はできる限り正確に入力しましょう。
年収や他社からの借入額などの情報が間違っていると、当然ながら正しい診断結果は期待できません。
またウソの情報で「借り入れできる可能性が高い」と判断されても、本審査でウソをつくわけにはいきません。
ウソをついたとしても簡単に見破られます。
<関連記事>:カードローン審査で年収・勤務先の嘘はなぜバレる?
融資可能な金額など分からない
簡易審査で使用する情報が少ないため、借入できる・できないとハッキリした答えを出すことはできません。
いくらまで借りられるか、金利はどの程度になるか、など具体的な情報は一切不明です。
融資可能な金額については、実際に申し込んでみなければ分かりません。
正確な審査結果は分からない
簡易審査は少ない情報だけで診断しているため、どうしても正確さには欠けます。
簡易審査で出てくる結果は、「借入できる可能性が高い」か「判断できない」の2種類です。
「判断できない」と出た場合は、借入がほぼ不可能だと思ってください。
しかし「借り入れできる可能性が高い」と出た場合でも、実際の審査に通るかどうかは別問題です。
たとえば簡易審査で「借入できる可能性が高い」と出ていても、信用情報に金融事故の記録があれば審査では100%落とされます。
簡易審査には金融事故の入力欄がなく、信用情報の照会も行わないため、実際の結果よりも甘めに表示されています。
<関連記事>:クレジットカード・ローンの事故情報(ブラックリスト)が消える期間は?
簡易審査にオススメのカードローンは?
ここまで読んで「試しに簡易審査を受けたい!」と思った人もいるでしょう。
そんな人のために、簡易審査に対応している大手カードローン会社の中で、オススメを3つ紹介します。
プロミス
「すぐにお金が必要!」という方には、プロミスがおすすめです。
審査スピードが速く、最短1時間での借り入れも可能です。
プロミスでは「借入シュミレーション」で簡易審査を行っています。
生年月日・年収・他社からの借入額を元に診断します。
プロミスのカードローンについて詳しく知りたい方はこちら
SMBCモビット
「勤務先への電話連絡は避けたい」という方には、SMBCモビットがおすすめです。
「Web完結申込」なら、勤務先への電話連絡なしで利用することができます。
SMBCモビットでは「お借入診断」で簡易審査を行っています。
生年月日・年収・他社からの借入額を元に診断します。
SMBCモビットについて詳しく知りたい方はこちら
バンクイック
三菱UFJ銀行が提供しているカードローンです。
メガバンク首位ならではの安心感があります。
「お試し診断」で簡易審査が行えます。
生年月日・性別独身既婚・他社借入の件数と金額を元に診断します。
バンクイックについて詳しく知りたい方はこちら
以上、カードローンの簡易審査について見てきました。
少ない入力項目で、すぐに診断結果が出るのが簡易審査の魅力です。
その反面、診断結果が甘くなりがちなのと、本当の審査ではないので、その結果を信用し過ぎるのは危険です。
あくまで、「おためし診断」くらいの気持ちでチェックするとよいでしょう。
- 簡易審査とはカードローン各社のHP上で行える簡単な診断のこと
- 3~4項目程度の情報から借り入れできる可能性があるか診断してもらえる
- 簡易審査は実際の審査ではないので注意
- 情報機関には簡易審査の記録が残らないので、申し込みブラックの予防に繋がる
- 簡易審査で借り入れできる可能性が高いと出ても、実際には借り入れできない場合もある

この記事の執筆者: もぐお
元銀行員。難しいキャッシングの情報を分かりやすくお伝えできるよう、頑張ります!プロフィールはコチラ