【元銀行員が解説】遅延損害金とは?上限利率はどのくらい?

お金を借りるにあたって、「返済が遅れたらどうなるの・・・?」と不安に思う人は多いと思います。

万一、カードローンなどの返済が遅れた場合、「遅延損害金」を支払う必要があります。


今回は、遅延損害金とは何か、その特徴や利率について見ていきましょう。

カードローンの遅延損害金とは?

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遅延損害金とは、そもそも何を指すのでしょうか?

ここでは、遅延損害金の基本を解説します。

遅延損害金は、支払遅れのペナルティ

遅延損害金とは、カードローンやクレジットカードのキャッシングなど、ローンの返済遅れに対する「罰金」のようなものです。

遅延損害金が発生すると、通常の返済額に上乗せして支払う事になります。


遅延損害金は「遅延利息」とも呼ばれ、その利率は「遅延損害利率」などと記載されます。

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<関連記事>:カードローンの返済遅れ・延滞って、やっぱりNG?

遅延損害金が発生するタイミングは?

遅延損害金は、返済日の翌日から発生します。

1日ごとに加算されるので、返済が遅れるほど、遅延損害金の金額は大きくなります。


遅延損害金の支払いは、返済時にまとめて行うのが基本です。

返済日から数日後に支払う場合、未払いの毎月返済額に遅延損害金を合算して支払う事になります。

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返済が遅れると、カードローン担当者から「いつ返済できますか?」という確認の電話が来ます。ここで、きちんと支払の意思を示すことが大切です

遅延損害金で信用情報に傷がつく?

遅延損害金が発生しても、信用情報に傷がつく訳ではありません。

しかしカードローンやクレジットカードの支払いが2~3か月遅れると、信用情報機関に事故情報として登録されます。


事故情報が登録されると、いわゆる「ブラックリスト」入りとなり、新規の借り入れができなくなります。

事故情報は、信用情報機関を介して金融機関の間で共有され、返済後5年間は原則消えません。

<関連記事>:カードローンの事故情報って何?いつ消える?

事故情報が登録されている間は、新たなローン審査には一切通りません

遅延損害金の利率は?いくら払えば良いの?

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遅延損害金も、カードローン会社ごとに利率が決まっています。

以下、遅延損害金の利率と、その計算方法について見ていきましょう。

遅延損害金の上限利率は年20%

遅延損害金の利率は、利息制限法によって、年20%までに制限されています。

そのためカードローン各社の遅延損害金の利率相場は、14%~20%程度となっています。


カードローンの通常の借入金利は、銀行カードローンの上限が15%、消費者金融で18%が一般的です。

ペナルティという性質から、遅延損害金の利率は、通常の金利よりもやや高めに設定されています。

遅延損害金の計算方法は?

遅延損害金の額を確認したい場合の計算式は、以下のとおりです。

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では実際に、計算式を使って遅延損害金を求めてみます。

例として、借入残高が30万円ある状態で15日間延滞してしまった場合を見ていきましょう。

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遅延損害金の支払いにあたって、その金額を自分で計算する必要はありません。

利用明細書や会員ページで、遅延損害金の金額を確認する事ができます。

遅延損害金の金額は、サポートセンターに電話して確認する事も可能です

大手カードローンの遅延損害金を比較してみた!

実際のところ、カードローン各社の遅延損害金の利率はどれ位なのでしょうか?

以下の表では、大手カードローンの遅延損害利率を一覧にまとめました。


<消費者金融>

消費者金融カードローン 遅延損害利率(年)
プロミス 20.0%
SMBCモビット 20.0%
アイフル 20.0%
アコム 20.0%



<銀行カードローン>

銀行カードローン 遅延損害利率(年)
三井住友銀行カードローン 19.94%
三菱UFJ銀行 バンクイック 1.8%~14.6%
※借入時の金利がそのまま遅延損害利率
みずほ銀行カードローン 19.9%

表を見ると分かる通り、遅延損害金の利率は会社によって異なります。

とは言え、多くのカードローンで、上限の20%に近い利率で設定されています。

<関連記事>:【元銀行員が解説】カードローン25社の金利を比較してみた!

通常の利息加えて更に20%分を支払うのは、とても大きな負担です

遅延損害金を支払わずに済ませたい!対策は?

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負担の大きい遅延損害金は、なるべくなら払わずに済ませたいですよね。

ここでは、遅延損害金を発生させないための対策を見ていきます。

最低返済額だけでも支払う

最低返済額とは、「毎月これ以上の金額を必ず支払う」という基準の金額です。

たとえばバンクイック(三菱UFJ銀行)の場合、最低返済額は以下の通りです。

借入残高 最低返済額
10万円以下 2,000円
10万円超~20万円以下 4,000円
20万円超~30万円以下 6,000円
30万円超~40万円以下 8,000円
40万円超~50万円以下 10,000円
50万円超 借入残高が10万円増すごとに2,000円追加

借入残高が10万円なら、月々2000円から返済が可能です。

返済が苦しい時、「最低返済額」だけでも支払えれば、遅延損害金が発生することはありません。


しかし最低返済額での返済を続けると、返済のペースが落ちるので、なかなか残高が減りません。

返済が長引き、トータルの支払額が増える点に注意してください。

<関連記事>:【元銀行員が教える】カードローン返済の上手なコツは?

返済期間が延びれば、その分だけ利息額が膨らんでしまいます

遅れそうになったら、早めに担当者に相談する

お金を用意できず延滞しそうな場合は、カードローン担当者に相談しましょう。

会社によっては、返済計画の見直しの相談に乗ってもらえる可能性があります。


具体的には、しばらく利息だけの支払いを続けるなどの方法を採ります。

この場合も、返済期間が長引き、トータルの負担が増える点には注意が必要です。

どうしても払えないなら任意整理

生活が苦しく、どうしても返済できないなら、任意整理を検討するのも方法です。

任意整理とは、債務整理の手続きの一つです。


任意整理を行えば、これまでに発生した未払分の利息・遅延損害金と、これから発生する将来の利息をカットしてもらえる可能性があります。


なお自分自身で任意整理を行う事もできますが、その手続きは複雑です。

弁護士や司法書士といった専門家に、早めに相談することをオススメします。

任意整理などの債務整理も、信用情報機関に登録されます。完済後5年間は、ローンなどの審査に通らない点に注意しましょう


以上、遅延損害金の特徴や利率について解説しました。

上にも書きましたが、遅延損害金の負担は、決して軽いものではありません。

支払い遅れを防ぐために、日ごろから返済状況をきちんと管理しましょう。

この記事のまとめ
  • 遅延損害金は、返済遅れに対する罰金のようなもので、通常の返済に上乗せして支払う
  • 遅延損害金は、返済日の翌日から発生し、1日ごとに加算されていく
  • 遅延損害金の利率は、最大で年20%
  • 遅延損害金は、利率の相場が14%~20%と、通常の借入金利よりも高い
  • 延滞しそうな場合、担当者に相談すると、返済計画の見直しをしてもらえる可能性あり

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