誰にでも起こる「借金離婚」を防ぐために、いい借金をしよう(トイアンナ)

借金のせいで離婚。


「ああ、そういうこともあるかもね」とは思うかもしれませんが、まさかあなたがそうなるとは思っていないはずです。


ましてや、自分の彼氏が借金で右も左も回らないなんて、想像だにしないでしょう。

それはあなたが、心のどこかで「カードローンなんかで借金をする人は、ギャンブル依存など明らかにおかしい人だ」と線引きをしているからです。


しかし借金をしている人は、街中を歩いている普通の人です。


金融庁の調査によると、

「クレジットカード会社のキャッシング・カードローン」
「消費者金融からの借り入れ」
「商工ローンからの借り入れ」
「手形割引業者からの借り入れ」


過去3年間にこれらの借り入れをした割合は8.7%。街を歩いている人、カフェにいる人の10人に1人は、「奨学金や住宅ローンではない」何らかの借金をしています。


特に気を付けたいのが家計折半型夫婦

特に気を付けたいのが、近年増えている「家計を折半する夫婦」です。

専業主婦が主流だった時代、奥様が家計の管理を一手に担っていれば旦那さんが借金をしても「何かがおかしい」とカードの明細をチェックして、気づきやすい体制がありました。


しかし今の夫婦は過半数が共働き。

家計も「割り勘で」あるいは「収入の差でざっくり傾斜をつけて」と合意している方が増えています。


さらに夫婦ともに9時から19時まで働いて、それから晩御飯を作り、家事をひととおり済ませて……。


そこから「さあ、家計をお互いにチェックしよう」と言い出せる家庭は限られます。

なにより、お互い口出しされずに好きなことへある程度お金を使える自由を求めたからこそ、家計を折半したはずです。


もちろん、かつての「奥様が単独で家計管理」をするシステムにも欠陥はありました。


旦那に内緒でFXを始めたもののレバレッジを掛けすぎて貯金を溶かしてしまった、気づけば妻が覚せい剤にお金を……なんてネタは、定期的に昼のバラエティを沸かせます。


しかしそういった事例は限られますし、何より扶養する側(多くは夫)の暴走は防げていました。

ただ家計折半は、お互いに自由な資金があるからこそ夫婦ともに「ちょっと借金をしてもバレない」体制ができているのです。


知らぬ間に200万の借金を背負ったAさん

ここからは、実際の例を見てみましょう。

    Aさんは32歳の既婚男性。普段は都内のメーカーへ勤務しています。

    あるときクレジットカードを系列会社へ勤める友人のつてで契約。

    それから友人のためになるからと、主にそのクレジットカードで決済していました。


    なんとなくカードを切った額より、支払っている額が少ない気がするな」とは思っていましたが、もともと家計はどんぶり勘定だったAさんは、特に気にしていませんでした。

    しかし数年後、子どものために貯金をしようという段になり夫婦の貯金や明細を洗い出してびっくり。

    Aさんは数年で200万円ものリボ払いによる借金を抱えていたのです。


    Aさんは契約時に支払いが自動でリボ払いになる契約を結んでいました。

    そのため普通にカードを切ったつもりが、リボ払いになっていたのです。


    これまで引き落とされた額は利息のみで、元本は返済されていませんでした。

    Aさんは今、激怒した奥様から離婚の危機に立たされています。

リボ払いとは、支払額を自分で決める支払い方法のこと。

いくら使ったかに関係なく、月々決めた額だけが引き落とされます。


たとえば、月に20,000円を支払う設定にしていると、たとえ前月に100,000円を使っても引き落とされるのは20,000円と手数料だけとなります。これだけ見れば素晴らしい仕組みかもしれません。


しかし、額を抑えるということは、その分支払い期間が延びるということです。

翌月一括で100,000円が引き落とされていれば、その人の借金は0円となります。

しかしリボ払いにすると元本を払い終えるまで、延々支払いが続くのです。


また、リボ払いは15~18%と比較的高い利息で知られています。

つまり毎月ほそぼそと支払っているのが利息だけで、元本がほとんど減らずに借金が長引く原因となりうるのです。


飲み会をついキャッシングで何とかするBさん

次に、女性の例を挙げてみます。

    Bさんは派遣社員として製薬会社に勤務しています。

    製薬会社の営業は飲み会が多く、アシスタントのBさんも誘われがちです。

    多い時は週に2~3回も飲み会が入り、Bさんの家計は苦しくなってしまいました。


    そこで友人からキャッシングの話を聞きました。

    キャッシングとは、クレジットカードで現金を借りる仕組みのこと。あるときどうしても現金が足りず、Bさんは4,000円をキャッシングで支払いました。

    そして翌月の給料日に、全額返済しました。


    それだけであれば問題ありませんが、Bさんはそのままズルズルと「飲み会へ行き、キャッシングで補填して、翌月の給料で払う」というサイクルを作ってしまいました。

    キャッシング癖がついたことで子供の給食費などとっさに現金が必要な場面でついキャッシングを利用することが増え、気づけば残高は100万円に。

    旦那さんはBさんの借金を1度は肩代わりしてくれましたが、2度目が発覚したため離婚寸前となっています。

AさんとBさんの例は、決して変わった事例ではありません。

借金とは「つい」「なんとなく」「とっさに現金がなくて」できるものです。


女性でキャッシングといえばブランド物を買いまくってしまう方や、海外旅行へ行きまくるシーンを想像するかと思います。


しかし現実には飲み会を断れなくて……子供の修学旅行費の積み立てが間に合わず……急な納税通知で……と、誰しも納得してしまいそうな理由で借金へつながることも少なくありません。

金融庁の調査では、借金の理由で最多を占める4割が「生活費不足の補填」に使われているとわかっています。


浪費よりも、必要にかられた借金が多いのです。

そしてズルズルと残高が増えてからしまった、と冷や汗を書き、ようやくパートナーへ相談……という流れもよくあることです。


「お金を借りる」ことを普通と受け止める

こういった事態を防ぐためにできることは、まず「借金は普通に人生でありうる」と認めることです。

あなたが自分の可能性として認めることも大事ですし、パートナーがすることも認めてください。



「借金・ダメ・絶対」と口すっぱく言っても、とっさに現金が必要となれば隠れて借金をするだけとなってしまいます。

借金がまず「ありうるよね」と共有できるだけでも、勝手に伴侶の借金が増えたり、自分が後ろめたい思いをしながら借金をしたりするリスクを減らせます。


たとえば「これから1週間くらいで」と、比較的至急のお金がいるとします。

それでもクレジットカードのキャッシングより、銀行のカードローンは金利が低くなる傾向にあります。

家を夫婦で掃除して「これ、メルカリだと意外にいい値段で売れない?」なんて話すのも建設的です。


そうやって「借金ってありうるよね」と考えると、落ち着いて「よりよい借金」を探すことができます。


よりよい借金とは、金利が少なく、計画的に返済できる借金です。

そして何よりも「今これくらい借りてて、〇年〇月までに完済できるね」と夫婦で話し合える借金です。



よいお金を作ろう、よい借金をしよう

そして、過去に「学費がない」「100万円を超える納税が一気に来た」などのトラブルを助けられた身から、よい借金をするための具体的なアドバイスをさせていただきます。

借金をするなら1か所からまとめて

キャンペーンでA銀行が安いこともあれば、B銀行が優遇してくれることもあるでしょう。

けれどキャンペーンに載せられて複数から借りると総額を把握しづらくなります。


「まとめて1か所で」は毎月カード残高の内訳までチェックしているコツコツ派になれないなら、原則守ったほうがよいです。


私の知人に「うっかり2か所でカードローンをしており、片方が1万円台と少額だったので忘れていたらいつの間にか返済滞納でブラックリストに載っていた」という笑えない話があります。


なお内訳はピザ代だったそうです。

ピザでブラックリスト掲載、本当に笑えません。

なるべく金利が少ないところを”いま借りている人も”検索しよう

すでに借金がある方でも、金利が少ないところへ「乗り換え」を考えてみましょう。

その際、きちんと全額を前の場所に返したかチェックしてください。


「返し忘れた額があってうっかり多重債務者」は一番悲しい失敗です。

返済額を画面でチェックできない借金なら、最終返済額を問い合わせて確認してから振り込むのをお忘れなきよう。

隠れて借金をする相手のカードは没収

パートナーの借金を「ほんとうに、怒らず、普通のこととして」受け止めている前提で、それでもなお隠れて借金を重ねるパートナーがいたらカードは没収してください。

カードの借金と物理的な距離を置けば、現金でなんとかする癖がつきます。


「隠れて借金!? 離婚か!?」と周囲はあわてるかもしれませんが、ズルズル許す・許さないの間を揺れ動き、その間に借金が増えるのが最も危険です。

パートナーの借金癖は、病気と心得て心療内科へ相談を

隠れて借金をしてしまう、カードを取り上げてもさらにカードを作ってしまう……。

そんなパートナーは何かに依存しているかもしれません。

風俗、ギャンブル、お酒など言いづらい依存が隠れていないか探ってみましょう。


そして依存は病気です。

もし発覚したら相手を責めず心療内科へ一緒に行ってみましょう。



心情的に難しいのはわかりますが、あなたもパートナーの借金という、友達へは言いづらいことをカウンセラーに相談できてすっきりするはずです。

なお、精神科の多くは予約制で、かつ診療が数か月後なんてところもザラです。

「もしかして」と思ったらまずは予約してください。


子どもの奨学金や教育ローンまで考えれば、人生を借金ゼロで過ごせる人の方が少ないものです。

ぜひ、借金について建設的な話し合いをしてください。


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トイアンナ

この記事の執筆者: トイアンナ

マーケター・ライター。運営ブログ:トイアンナのぐだぐだ。近著:「確実内定

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初めまして。このサイトの管理人で、「もぐお」と言います。元銀行員で、このサイトの執筆・監修を行っています。


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